今から35年前、タイの農村で過ごした折に、ご馳走になった放し飼い鶏肉の美味しさが忘れられず、帰国してすぐ、肉用にも卵用にも美味しいとされる品種の鶏を50羽導入しました。

あの味をもう一度、とヒナから育てていましたが、数ヶ月たつと、ヒヨコたちは毛並みの美しい立派な若鶏となり、その成長した姿を見ると、肉にして食べる！という初めの勢いはどこへやら。

半年が過ぎる頃、若鶏たちは競うように毎日卵を産みはじめました。

当時、私は蚕を飼っていました。蚕の餌をとるための桑園、ここに鶏たちを放したら？
タイの農家の庭先で自由に駆け回り、早朝屋根の上で鳴き声を響かせていた鶏の姿を思い浮かべていました。

これが、私の養鶏の始まりです。

鶏たちは、広い畑で遊び、土を蹴り、虫や桑の実などを食べ、元気に一日を過ごす。そんな鶏の産む卵が美味しくない訳がありません。

市販されている卵は、ケージ飼いと言われる飼い方で、鶏は一羽ずつほとんど身動きできないスペースで餌を与えられ、卵を産まされます。

窮屈な環境で育てられた鶏たちは病気にかかりやすく、感染も広がりやすい。だから予防のために、抗生物質入りの餌を与えられます。


今は養蚕をやめたため、桑畑での放し飼いではなく、ハウスで平飼い、餌は抗生物質不使用、私が栽培した米を中心に、無農薬栽培の畑の葉物野菜の外葉や魚のアラを煮たものなど、経験をもとに私流に配合し、発酵させて与えています。

米を主食としていること、ヒヨコが産まれてすぐ初めて食べるものが玄米であることから、米っこ卵と名づけました。

≪以下、メルカリ出品にあたり、いくつかお知らせです。
ご購入の前にお読みください。≫

卵の黄身の色は餌で決まり、通常、養鶏の主食は輸入とうもろこしです。
我が家の黄身の色は、米が主食のためレモンイエロー。

卵の賞味期限は常温（高温多湿を避け涼しい場所）で保管すると2週間、冷蔵庫（10度以下）で3週間です。


プロフィールをご一読ください。

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