▪️懐かしいレトロな料理本シリーズ
▪️昭和41年（1966年）発行、入手困難
▪️設定シチュエーションが笑える

女子栄養大学出版部によるレシピ集、十二か月シリーズ。その５作目の「ひとりでつくれる　ごちそう　十二か月」です。

季節ごとに場面を設定してご馳走を紹介しますが、メニュー構成と写真につっこみどころ満載です。

寿ぎに満ちたエビの寿司で始まる春ページは実にまっとう。子供の日には紙の兜をかぶった男の子、七夕では浴衣の子供たちの写真。ふむふむ。
夏のおもてなしメニューはスパゲッティミートソースでちょっと謎。ひょっとしてイタリアが夏のイメージだったのか？
「秋のお客様に」と題したコースの副題は、「ハネムーンから帰って初めて作る夕食」。新婚旅行から帰った日の夕食に客を招くか？ちなみにメニューは、ハムのコルネ、蒸し豚肉、クレームパッフェ（くず粉！と卵、牛乳で作るババロア風デザート）。
冬の「若い人のパーティー」の写真では、集ったメンズの1人が前かがみで紅茶をすすっておる。キミ、キミ、姿勢よくお願いします。女子は外巻カールでスーツを着用しております。
「年始に両親を招く」は和食でまとめて軟着陸しますが、なんとも不思議な場面設定が多く笑えます。レトロ広告も興味深いですが、月兎印ホーロー鍋には存続ブランドの価値を感じました。

飯田深雪、香川綾、上田フサ、堀江泰子など豪華講師は女子栄養大学の人脈です。単なるレシピを超え、昭和のオケージョンとは、ご馳走とはどのようなものか、当時の雰囲気を伝える史料としての価値もあります。レア本です。

■状態
昭和41年発行。
カバー端のヨレやくすみ、天、小口のヤケ、ビニールカバーの縮みによるカバーの反り。のど割れあり。長期保存による古本臭（新聞紙をページ間に挟んでおくと軽減されます）

経年感はありますが、通読に支障はありません。57年前なので、ある程度のヤケやくすみは不可避です。まだなんとか保っている方かと。写真をご覧ください。

歴史資料としての価値、昭和レトロなレシピ本に理解と愛のある方の検討をお待ちしています。

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▪️喫煙者なし

★同梱可能な場合はお値引き検討します。
「野菜料理十二か月」「おべんとう十二か月」も出品中。2冊2000円、3冊2400円。

ごちそう　十二か月
女子栄養大学出版部編

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