狂女とされた女の一生
スペイン女王フアナ一世

竹島眞澄 著

文芸社 2015

中世のイベリア半島を舞台に、数奇な運命に翻弄されたカスティーリャ女王フアナ一世の生涯を描いた作品。カスティーリャ王国からスペインへと変わる歴史の転換期の渦中に生きた女性の悲劇を見事に浮き彫りにしている。もともとは優秀な少女時代を過ごしたフアナだったが、夫の浮気が原因でうつ病になり、もう一人の自分と対話するなど、極めて現代的な女性であることが分かる。（版元紹介）

父憎し
フアナは狂女は父が権力を掌握するため狂女に仕立てたとある書物で読んだ。この本で事実だと確信した。憎たらしい男だ。妻のイザベル一世と比較すれば、凡庸小物な男だ。父より母のイザベル一世が永く生きていればフアナの生涯変わっていた。（レビューより）

スペイン女王フアナ1世はハプスブルクのフィリップ美王と結婚して1500年にのちの神聖ローマ皇帝カール5世（スペイン王としてはカルロス1世)をして産み大帝国の礎を築く。しかしながら狂女として政治の場から遠ざけられ悲惨な後半生を送る。
本書は女王フアナ1世の生涯の伝記。

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