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Ｑ１．ブライン（不凍液）って何？　どんなものなの？ボイラー等の燃焼機器によって間接的に加熱・冷却する熱媒体を不凍液（空調業界では特にブライン）と呼びます。ブラインは和訳すると、海水＝brineの意味があり、古くは無機ブラインと呼ばれる塩化カルシウムや塩化ナトリウムといったものを熱媒体として利用していた事に由来していると言われています。しかし、これらは金属等に対して腐食性が強く、またスケール等の影響で機器性能の低下を招き、機器の維持管理コストが高くつくために、現在ではグリコールを主成分とした有機ブラインが一般的となっています。有機ブラインは防食性に優れ、腐食に対する影響が少なく、取り扱いが容易な事から、現在では様々な分野で使用されています。（当店で扱っている製品は全て有機ブラインです）Ｑ２．水を入れたって大丈夫なんでしょう？確かに水でも短期的には熱媒体としての役割は果たすでしょう。しかし、水を長期間温め続けると一体どうなるでしょうか？　蒸発して水量が減ったり、場合によっては藻等の微生物が発生するでしょう。水量が減ると配管中にエアー（空気）が混入し、配管が詰まったり、音鳴の原因や空焚きの危険がございます。また微生物が発生すると、配管が詰まったり、不凍液を配管に送り出す人間に例えると心臓の役割を行っているポンプの故障の原因となりますので、暖房配管には専用の不凍液（ブライン）を使用する事を当店では強くお勧めいたしております。グリコール系不凍液（ブライン）には、防食剤（インヒビター）が適切に添加されており、微生物の発生・繁殖や、金属腐食によるｐＨの急激な変化を効果的に抑制します。この防食剤（インヒビター）の選定が各社の積み重ねたノウハウであり企業秘密なのです。Ｑ３．古いものや他社のものに継ぎ足しても大丈夫なの？新品のシステム以外に投入した場合には、製品的な保証は対象外とさせていただいております。実際の現場の事例として異種不凍液（ブライン）同士の混合が原因であると考えられるトラブルについては、私は20年間聞いたことがありません。しかし化学薬品である以上、何かしらの組み合わせや環境によっては、混合が原因となる性能の低下を招く可能性がゼロではありません。必ず混合についてはお客様の自己判断で作業を行っていただけますようお願いします。（最低でも主成分は同じものを選んだほうが良いでしょう）また、汚れた不凍液（ブライン）に新液を投入しても、汚れた液が薄まるだけで決して性能はフルに発揮できませんので、基本的に配管洗浄後に不凍液（ブライン）を全量入れ替える事を当店ではお勧めいたしております。Ｑ４．以前のものと色が違うんですが大丈夫なの？不凍液（ブライン）の主成分であるグリコールは、本来無色透明の液体です。これに製造メーカーがそれぞれの製品同士の区別や、また水との区別の為に色素を添加（着色）しています。つまり、同じような色でもメーカーによって主成分や設定濃度等が異なる場合がありますので注意が必要です。逆を言えと、実際の現場では同等製品でも色だけが異なる場合が多いでしょう。あくまでも製品を選ぶ基準は、用途や主成分、また設定濃度で判断すると間違えが無いでしょう。Ｑ５．私でも簡単に補充できるの？一般的に、ボイラーやストーブには機器メンテナンス用に不凍液（ブライン）補充用の投入口が設けられています。原液タイプはそのまま投入できませんが、当店ではノンウォータータイプと記載されている濃度調整済みの製品は、工場出荷段階でシリカやカルシウム等の不純物を含まない純水によって適正濃度に設定されておりますので、そのまま投入口に注いでいただくだけで補充作業が完了します。Ｑ６．主成分による違いって何？グリコール系の不凍液（ブライン）には、現在大きく分けて２種類が市場に流通しています。極端な説明をするとどちらも防食性のある熱媒体として同じ役割をしますので、「絶対に使用する事ができない」といった事は極めて稀ですが、その特長により一般的にはプロは以下のように使い分けています。（機器メーカーの推奨と異なる場合には、必ずメーカーの指示に従ってください）プロピレングリコール系プロピレンは食品の防腐剤にも利用されているように、食品添加物ベースの非常に安全なグリコールです。エチレンと比較すると若干高価ではありますが、毒性が極めて低く、粘度が高いことが特長です。よって、システムの配管が短く生活空間に近い、セントラル暖房配管や床暖房配管に適しています。甘い匂いがする事も特長です。エチレングリコール系若干の毒性を有します。ただし苦味を付けておりますので、万一小さなお子様の口に入った場合でも、反射的に飲み込めないような工夫がされています。比較的安価で、粘度が低い事が特長なので、システム配管が長く大量に不凍液（ブライン）を必要とし、生活空間からは少し離れたロードヒーティングに適しています。また、最近では密閉式のセントラル暖房システム等にも採用される事もあります。どちらも主成分であるグリコール自身は非常に揮発（蒸発）しにくい性質です。システムの水量が減る多くの要因（水量の減少速度が速い場合は配管漏れを疑ってください）は、希釈した水分が揮発した事によるものです。このような場合には、配管中の不凍液（ブライン）濃度が高まっている可能性がありますので注意が必要です。また、不凍液（ブライン）は非常に浸透性が高く、溶剤的な性質がありますので、配管のネジ部のシールには水道用のものではなく、嫌気性のシール材を使用することを当店では強くお勧めしております。原液タイプの不凍液導入時の注意原液タイプの不凍液導入のメリット、それはズバリ「導入費用（コスト）」です。なぜなら利用する地域・環境の想定される最低温度ギリギリに設定する事で、使用するブラインの量を最小限にできる為です。また希釈に用いる水も、水道水や井戸水を使えばよりコストが下がりでしょう。しかし反面デメリットもあります。まずは濃度の設定に関しての問題です。ブラインは低濃度の場合では防錆性能が発揮されません。極端に薄められたブラインではバクテリア等の発生の原因となります。また、濃すぎるブラインはボイラーのポンプに負荷を与えて故障の原因となります。もうひとつは、希釈に用いる水質の問題です。ミネラルウォーターを飲んで美味しいと感じるのは、カルシウムやマグネシウムの影響です。しかし科学的にはこれらは不純物であり、不凍液の劣化を促進することがあります。水道水や地下水で希釈したブラインは純水で希釈したものと比較して、遥かに寿命の短いものと考えてください。よって、原液タイプのブラインは大量に使用するうえ、メリットもデメリットも理解して、メンテナンスができるプロ向けの製品と言えます。あまり自信の無い方は、原液ではなく純水希釈したブラインを選ぶと良いでしょう。純水で希釈したブラインは、当店ではノンウォータータイプとして販売しておりますので、メンテナンスに不安のある方はノンウォータータイプを選ばれる事をお勧めいたします。（２～３倍の寿命に差が出ます）商品データ名　称エスケーブラインＥＧ（原液タイプ）用　途パネル暖房・床暖房・温水ルームヒーター等のセントラル暖房や、浴室暖房機やロードヒーティングへの熱媒体としてご利用ください。特　長現場で状況に合わせて水で希釈する、イニシャルコストに優れた高性能暖房用不凍液です。規　格容量…18リットル濃度…原液タイプ（要希釈）色相…赤色主成分…エチレングリコール（EG系）備　考本品は原液タイプですので、状況に応じて希釈してご利用ください。本品の梱包サイズ本品は１００サイズで発送します。送料はこちらから確認できます。発送までの目安本品は通常、１～３営業日以内に発送予定。画像ライセンスについて当サイトに使用されている商品画像は、全て当店で撮影を行ったものです。これらの商品画像を無断で利用することを堅く禁じます。（本商品のアフェリエイト活動については例外）　配送が遅れる場合がございます本品は航空法により、航空便に搭載できない商品と分類される場合がございます。この場合には事前の連絡無しに陸送便での手配に切り替わり、通常の配送納期より数日配送が遅れる場合がございますので予めご了承くださいませ。　キーワード不凍液/ブライン/クーラント/循環液/コロナ/ノーリツ/サンポット/長府製作所/ダイヤノーム/旭イノベックス/バイマック/ピーエス/富士通/ホットマン順不同・敬称略